FAQ
ドライアイス・液化炭酸ガスについて
DIPSは炭酸ガスを液体のまま装置に取り込むことでドライアイスパウダーを生成しています。
通常のボンベの場合、炭酸ガスをボンベ上部から取り出しますが、この方法ではガス化した炭酸ガスを取り出すことになり、ドライアイスパウダーを生成できません。サイフォン管をボンベ下部に差し込むサイフォン管式のボンベを使う事で、液体の炭酸ガスを取り出すことができますので、DIPSではサイフォン管方式を採用しています。4.5時間~5時間程度で空になります。
ただし上記の時間は「噴射し続けて」の時間になります。外気温が高い夏場はこの時間に近い水準で使用可能ですが、真冬の外気温が低い状態の場合、ボンベ内圧が下がり、ボンベ内ロスが比較的高くなります。 その場合約4~4.5H程度で空になります。温度が一定に管理されている雰囲気であれば外気温に大きく左右されずに使用することが可能です。密閉された空間で長時間使用しなければ心配ありません。
クリーンルームなど密閉性の高い空間での使用はお勧めしませんが、通常の換気がされている一般的な工場であれば酸欠や二酸化炭素中毒の心配はありません。
弊社の測定によれば、装置内加工点でのCO2濃度は、長時間での噴射でも3%程度です。装置外(作業者のいる地点)では、噴射していない時と変化のない濃度で推移します。一般的な指針では、 濃度4%以上の空間に長期間滞在することで人体への影響が出るとされていますので、本装置での作業者への影響は無いと考えられます。DIPSを使用するために液化炭酸ガスボンベを使用するのであれば、資格は必要ありません。ただし液化炭酸ガスボンベを移動(運搬)する場合は資格が必要になります。各自治体により規定が異なる場合がありますので、ご自身でご確認ください。なお、工場など私有地内を移動させる場合には、資格は必要ありません。
ドライアイスとは二酸化炭素を高い圧力で固めたものです。しかし大気中では固体として存在できないので、常に昇華(個体が液体にならずに直接気体になること)しています。昇華温度は-79.8℃、白く見える煙は冷やされた大気中の水分であり 二酸化炭素ではありません。二酸化炭素は無色透明・無臭の気体で、大気に占める割合は約0.041%です。
装置の仕様について
製品紹介ページで詳しく紹介しています。
装置本体(ノズル・ホース付きメインユニット、コントロールユニット)、フィルタタイプエアドライヤ、エア3点セット(レギュレータ、ミストセパレータ、マイクロミストセパレータ)から構成されています。液化炭酸ガスボンベ(サイフォン管式)、工場エア、電源(100V×1口)です。
エア3点セット及びヒートレス式エアドライヤは標準セットに含まれています。液化炭酸ガス(サイフォン管式)はお客様にご手配いただきますが、弊社から取り扱い業者のご紹介も可能です。
供給エアの流量は350NL/min以上を供給願います。
圧力は装置内圧力センサで0.45Mpaが保持される圧力が必要です。ホームの長さは標準仕様で2mですが、オプションで最大3mまだ対応可能です。
お客様の設置条件によってカスタム可能です。
装置の設置場所の関係で標準セットのホース類では短い場合は、お客様の環境に合った長さに変更することが可能です。※オプション対応
加工テスト、評価テストについて
弊社内にDIPSのテスト環境をご用意しておりますので、まずは弊社でDIPSの性能をご確認ください。
その後導入の可能性をご検討いただいたうえで、DIPSを工場まで運び実際の加工環境でのテストを行います。
なお実際の加工環境でのテストは有料とさせていただいております。
詳細につきましては、お問い合わせください。